【小説】ストリート・ミュージシャン 〜音の見える物語 2〜

小説ストリート・ミュージシャン
yobuno

はじめまして、太田みのるです

買ったばかりのギター 持ち出して
夜中 街へ飛び出した
別れて落ち込む 友達(アイツ)のために
ただ歌いたくて
(くつひも『st.ミュージシャン』より)

 あの頃の、名前をつけられなかった感情を、もう一度思い出したいあなたへ。

 どうも、こんばんは。太田みのる、と申します。北海道を舞台に、小説を書いています。
 最近の僕は、一つの曲から、その物語を小説という舞台に創作することをしています。「音の見える物語」と名付けました。昨年、東京都内のあるバーで、作家仲間4人とお話をしていたとき、Kさんが「みのるさんの文章って音楽が聞こえる」というようなことを仰っていただきました。美味しいワインのおかげで記憶がぼんやりですが……。それをきっかけに、この「音が見える物語」を描きたくて書くようになりました。
 歌詞の世界観を、小説というかたちで描き出す。僕にとって、音楽と小説は、同じ源流から生まれてくるものなのです。
 「ストリート・ミュージシャン」も、そうして生まれた短編小説です。

この物語の世界へ

ストリート・ミュージシャン
〜音の見える物語 2〜

《名前のつかない想いの物語》
 勉強監獄と呼ばれる進学校。ゆずの歌が引き合わせた、正反対のふたり。喫茶店の2階でこっそり覚えたギター、黒と紺のキャスケット、MDに録音した真冬の夜。灰色の毎日は、土曜の夜だけ、色づいていく。
 友情と呼ぶには近すぎて、恋と呼ぶには重すぎる。16歳の僕らの、名前のつかない想いの物語。

 主人公のショーマは、寒さが厳しい狸小路で、たったひとり、ギターを鳴らします。誰のために。何のために。その答えを探すように、歌い続ける。
 21世紀が始まったばかりのあの頃。ゆずを歌う路上ライブ。喫茶店のマスターが奥から出してきたフォークギター。親友への、言葉にならない想い——。
 読み終えたとき、目を閉じて、あなたの淡く切ないティーンエイジャーの頃の想いに、浸っていることでしょう。

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これまでの作品をご紹介

 「音の見える物語」以外にも、僕はいくつかの物語を書いてきました。北海道を舞台にした、人と人との繋がりの物語です。

◇ 「くじらの部屋」シリーズ(Kindleで出版)
 僕の原点です。「不登校を死語にしてもいい」というテーマで書き上げた、僕にとって初めての小説でした。子どもの視点、親の視点、そして教員の視点。三つの視点から、一つの家族と、その周りの人たちを描いた三部作です。

 くじらの部屋シリーズは、バンド「鹿音」との、絵画と音楽と小説のコラボレーションでもあります。「音の見える物語」の本当の源流ですね。

◇「伊藤大志は、今日も。〜BEYOND THE AMBITIOUS〜」シリーズ(TALESで連載中)
 近未来の北海道・夕陽市を舞台にした、少しふしぎな群像劇。AISE(エーズ)社が秘密裏に開発しているBAIIF(ブレイン・アーティフィシャル・インテリジェンス・インターフェイス;通称ベイフ)というアイテムを使って、日常のちょっとした事件を解決する、ほのぼの系物語です。

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 登録していただいた読者へのプレゼントとして、この小説が生まれるきっかけになった一曲を、メールでご案内します。よかったら聴いてみてください。2003年頃、真冬の札幌狸小路の路上ライブ音源です。
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 st.ミュージシャン
 作詞・作曲 みのる
 歌 くつひも
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 読み終えたら、あなたの16歳の頃の話も、聞かせてください。ご感想、心よりお待ちしています。

音が見える小説を——。次の作品もお楽しみに♪

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